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教育者でありながら、企業人でもあることの難しさが尋常じゃない件

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教育免許の取得課程を行いながら、普通の民間企業の就職活動をしているのはこの僕です。

 

教育に興味があって、これからも教育に携わった仕事に就きたいと思いながらここ数ヶ月就活、教育実習準備を行ってきたわけなんですが、なかなか一筋縄ではいかないようです。亀甲縛りは一筋の縄ですね。2年前に流行った映画は君の名はですね。

 

ここ最近の生活の中心は就職活動なんですけど、就職活動でも、ほとんど教育系の会社ばかりを見ていました。

 

塾の講師や生徒への進路サポーター、進路をサポートする人材系、青い看板で世界的に有名な子供のいるお母さん達が運営する塾、図鑑で有名な教育出版社、しまじろうが経営するちゃれんじ島、アルプスの少女ハイジが経営する会社、速読英単語がベストセラーなアルファベットの最後の文字の会社、等々

 

 

日本の教育業界を支える民間企業には一通りエントリーをして、面談や面接を何やかんやさせていただいて、教育業界が社会でどのように回っているのかなど、だんだん把握してきたところです。

 

就職活動は上手くいっているのか、上手くいっていたのかというと、正直言って上手くいっていません。大体選考が進むにつれて、通過率が悪くなってきています。特に面接になると、ぐっと通過率が低くなっているように感じました。

 

教育業界は最初は基本的にGD(グループディスカッション)なので、それは通過できます。こんなに人柄も良さそうで、言葉の一つ一つも丁寧で、笑顔が素敵なこの僕が、GDのような場では他のメンバーから支持されないわけありませんからね、(白目)

 

 

まぁ冗談はいいんですが、問題は面接が上手くいかないという話。通過しなかった理由や、そのフィードバックはいただけないので、原因は直接はわかりませんが、「俺には何が足りないのかな?」と思った点とどうして足りないのかを書いていきたいと思います。

 

 

 

 

 1、民間企業という立場から教育に携わるとは

 

民間企業には、おおなかれ少なかれ、教育に興味を持っている人、日本の教育を変えたいと思っている人がいます。学校の先生などよりももっと広い範囲で、大きな影響力で教育の根本に手を加えることができる可能性があるからです。教育の環境や問題点、課題意識は教育者と同じように持っているが、することは教師のように科目を教えるような仕事ではないです。

 

そしてもう一つ教育者と違うところは教育をビジネスにしているというところ。やはり会社ですから、会社の存続、発展、Visionへの道をたどるには売り上げが必要です。

会社のVisionは様々ですけど、やはり社会貢献であったり人の成長を助けるみたいなものが核ですが、何だかんだ第一は売上、利益というところにあります。

 

教育をビジネスにすること自体に反対する人や懸念する人も少なくないでしょうけど、教育を根本から変えていきたいという考えがある人にとっては、一見民間企業でも特に問題はないように見えますが、そうでもないようです。

 

 

 

 

2、教育者とは

 

そもそも教育者や指導者は、教師になろうが、民間で働こうが、どんな思いが核となって社会人になっていくでしょうか。

 

これはただの僕の意見ですし、こういう人が多いという客観的な数字はないですが、教育者の根本のところは、教科の指導でもなく、部活の指導でもなく、進路の指導でもなく、人間力の育成だと思っています。現在の現場で働いている教育者のみんながそうであって欲しいところですが。

 

もちろん英語を教えたい、勉強の楽しさを伝えたい、スポーツの指導をしたい、というのはありますが、それは結局は手段に過ぎなくてその手段を通して、人間的な魅力を育てたいというのが根本的にはあると思うんですおよ。人間力っていうのは曖昧な言葉ですが、まぁ皆さんもなんとなくわかるでしょう。(笑)わからない人は人間力に致命的な欠陥があるかもしれません、今すぐその窓から飛び降りてください。一階に住んでいる人は4階くらいまで登りってから飛び降りましょう。

 

教育とは、結局学問や学ぶことを通して、その子が自分で自分の未来を切り開いていく力、生き残る力を養うことが一番大切だと思っています。少なからず僕は。

 

なので僕も就職活動の軸というか、実現したい教育はそんな感じです。これから自分で決めて、自分で行動して、継続的に努力を続けられる力を持ち、社会の変化にも対応できるくらい自分で考える力が必要的なね。

 

 

 

3、教育者であり、企業人であるためには

 

しかし就職活動を通して気が付いたことは、こういう考えの教育者は、このような考えや理想だけでは企業人になれないんじゃないかという事。

それは(教育という分野に限ったことではないかもしれませんが、)理想の世界をビジネスを通して実現するのがとてつもなく難しいという事。

 

ビジネスはニーズがあって初めて回るんですよね。もちろん新たな価値を見出して、ニーズが後からついてくることがあるかもしれませんが、それは起業するようなものです。

 

教育で言えば、もちろん、保護者や教育者などの大人は、人間力、生きる力、が必要なことくらいわかっています。しかしそれは何をすれば得られる力なのか、正直言って誰にもわからないという領域なんです。

走れば体力がつくとか、英語を毎日読んでいれば英語の点数があがるとかそういうレベルではないんです。それをビジネスにするのはかなり難しいです。ニーズをつかめないんですからね。というかあってないようなニーズです。

 

これからの日本の教育は2020年度の教育改革に向けた政策に対して、「主体性」「思考力」「判断力」「表現力」と必要とされる技能の話が飛び交っていますけど、結局はまずは学力が伸びる方法、大学入試が上手くいく方法、その確率が上がる方法、二ばっかりニーズが行くでしょう。問題の形式が変わったところで、その対策本や解法のコツなどに真っ先に目を向けられると思います。

 

もちろんそうでない人もいるかもそれないですけど、今の日本の大半のニーズは悲しいことに人間力が将来性に繋がるという考えの顧客は少ないようです。

 

 

教育者が企業人にもなることは、そういう点でかなり難しいです。自分の実現したい教育をビジネスでどう展開していくか、という話

 

なので僕も面接で実現したい教育の話を語っても、机上の空論、ビジネスにはならないでしょというお話を良くされました。一応案件レベルの話をもっていってはいるんですが、まだまだロジカル戦略の部分が欠けているのでしょう。

最も原因はこれだけではないかもしれません。鼻毛が出ていたとか、まつ毛が長すぎるとかが原因の可能性もあります。

 

でもまぁ企業人としての難しさを就職活動を通して実感したし、ビジネスに展開していくのはなかなか難しいと思って、結局教師になって、効率は悪くても、一人でも多くの生徒に関わってそういう人材を作ることが、一番のやりがいになるんかな~とか考えてたら、やっぱり教師になることは第三者から見ると、ブラックな仕事に染まっていくのは至極当然なのかもな~とか思いました。

 

 

 

珍しくまじめなことをつらつら書いてしまいましたね。就職活動を通して僕は一皮も二皮も剥けて、聖人になったようです。

 

 

 

 

 

 おしまぃいいぃぃ

 

 

 

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