人生でためになった授業は何ですかっていう話。
「最もためになった授業は何ですか?その理由と、そこから学んだことを教えてください。」
っていう質問をある企業から求められました。
800字と、結構長い内容なんですけど、とりあえず書き始めえる前にブレインストリーミングのノリで、記事にしてみようかなと思いました。且つ、この話は結構いろんな人にも知ってもらいたいなとも思ったので、珍しくまじめな記事を書いていこうかなと思います。
受けた授業について
「教育概論」という授業です
教育というものに対する、概ねの論です。全く意味が分かりませんね。
この授業では、教育という界隈における、現代の問題にはどんなものがあるか、そしてそれをどうとらえるのかについての講義ですね。
皆さんが簡単にイメージできる問題としては「いじめ」とか「不登校」とかですかね。
あとは「体罰」とか。焦点を生徒だけに充てるのではなく、教師に充てる論題もありました。
たくさんの問題や課題はあると思うのですが、どれを扱うかは、その時の教授に依存していました。
印象に残った論題
その論題は現代の学習者の学習に対する姿勢についての問題でした。
このとき使われていた言葉で、初めて耳にした言葉が「消費者マインド」です。
聞いたことありますか?
消費者っていうのはわかりますよね。お金を払って物を買ったり、サービスを受ける対象のことです。
この消費者、彼らは「何か欲するものに対して、その対価を支払う」のがふつうです。
当たり前なことなんですが、欲しいものがなければ、お金は払わないんです。
あるいは、得られるものがわかっているから、お金を払う。んですよ。
普通はね。
例えば、自動販売機。お金を入れて、欲しい飲み物のボタンを押せばそれが出て来ますからね。
でももし、自動販売機の飲み物が選べず、どのボタンを押しても、ランダムに出てくるような自動販売機だとしたら、普通の人は買いませんよね。
今の学習者も学習に対しての姿勢が同じ傾向にあるという話。
「ここテストに出るからな!」って先生に言われたから真剣にノートを書き始める。
「この塾に入れば、有名大学に行ける。」って思って塾に通う。
「この資格を取れば、いい会社に入れる。」から資格の勉強をする。
決して悪いことではないですよ。自分の行動理念として、モチベーションを高める方法論として、目的意識をもって、目標をもって取り組むって価値観が悪いとはいいません。
でもその教授は、一教育者としてこれは問題じゃね?おっしゃってたんですよね。
そもそも学習とは
なかなか難しい論題だ思うんですけど、学習って、もともと何かの手段だったんですかね?昔から。多分そうじゃないと思うんですよ。そう考えるのはなかなか難しいと思います。
「人は生まれながら知ることを欲する」って言葉を知っていますか?昔トリビアの泉という番組のオープニングで言っていた(僕にとっての)名言です。
人間は自然体では何かを学習するのに目標なんていらんはずなんですよね。
現代は大学進学率9割を超えていて、学習が道具的なものになってしまうのもしょうがないと思うんですが、やっぱり一教育者としては、主体的に学習するのが本来の姿であって、道具的な理由で学習するのは問題視すべきなんじゃないの?っていうのが教授の主張でした。確か。笑
消費者マインドの何があかんのか
この講義を受けて、僕も共感したなと思うのは、このような学習をしても、多くの場合はあまり習熟度が上がらないんじゃないかってハナシですよ。
これは何のデータにも基づかない、僕の勝手な持論なんですけども、何かの目標達成のために学習してたら(すべての状況においてではないとは思いますが)、その目標が達成されたら、もうその学習はしなくなるのが大半なんじゃないですかね?
それに目標を定めたら、それの方向に向かっての努力しかしませんからね、他のことは必要がなければ学習しないのですから、その人の可能性が狭まっているとも言えます。
そういう姿勢はそもそも物事や課題に取り組もうとする可能性も低くなるとも思うんですよね。
「生涯学習」という言葉は今は古い言葉になっているんでしょうか。でも一人の人間としての価値を高めていくために、生きている間は学び続けるという姿勢がないのは、現代の教育における問題ともいえなくないかもしれませんね。説明が難しいのでわかりやすい説明が出来ないんですけど。
登山家の話
こういう講義を受け、教育を考えているうちに、僕は「生涯学習」という行動理念を持った人材を育成したいと思い始めました。そういう軸をもって就活もしています。
どんな人材を育成したいかというと、いつも登山家に例えています。
登山家が言った言葉かどうか、本当のところはどうかわかりませんが、
「どうして山を登るんですか?」
という質問に、「そこに山があるから」っていう回答があるのを皆さんも一度はどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。
目の前に山があるから登る。それ以上でもそれ以下でもない。って言える人材を僕は育てたいですね。
消費者マインドの現代の学習者で、目の前に山があれば登るという人は何人くらいいるんでしょうか。
やっぱり、頂上に登った時に得られるものが、登るに値するものと分かっていなければ、登らないという人が多いのではないですかね。
でもそれは本当にもったいないことです。頂上に何があるかわかりませんけど、とりあえず登ってみればいいじゃないですか。道中に、見たこともない綺麗な花が咲いているかもしれないし、もしかしたら、同じ山を登っている同士との出会いもあるかもしれません。
そういう想いもよらない出来事を想像して、そういうことに価値を見出せる考え方が出来る人材が人間力を高められるんじゃないかなと思うんですよね。
そう考えられる人は、いろんなことに興味をもって、無差別にいろいろなものを得て、いざというときは、その経験してきたもの全てを使って勝負してくるでしょう。それまでの生涯にわたって得てきたものに無駄なことはなく、全てのことに価値を見出して活用して行けることでしょう。
頂上に登った時の報酬や、その労力に見合った価値をもらうために登っている人は、それしか頭にないので、道中の花やすれ違う人たちには興味を示さないでしょう。そうやって自分の成長の可能性を狭めているんですよ。
何の話だっけ
だらだらと長い文章で申し訳ないですが、僕が何をしたいかというと、ESに記入する内容をしっかりまとめられるように、一旦文字に書いてみようと思ったんですが、これを800字にまとめるなんて、なかなかしんどいですね。
もう少し文章を簡潔に述べられるようになりたいと思いましたまる
おしまい