今の時代に【外国語を学習する】のは大変難しくなりました。
以前に書いたこの記事でも話したことなんですが、英語を実際に使う機会が多い環境で生活するようになって、自分はあまりにも知っている英単語が少ないと感じるようになりました。
そこで最近は身の回りの何気ないものをみたり、あることに対して何か思ったり考えたりするときに、その言葉や考えを英語で表現できるかどうかを自分に問いかけて、できなかったらその場ですぐに調べて、できるだけ多くの英単語やフレーズを覚えるように精進しています。やっぱり僕は二宮金次郎の生まれ変わりだったんですね。
という訳で、いろんな言葉を毎日英語に訳してボキャブラリーを増やそうと日々血の滲む努力をしている僕なんですが、ものの単語の数は、果てしなく多くて、毎日癇癪を起しています。
どうしてこんなに単語が多いのか、この怒りは誰にぶつけたらいいんでしょうか。
もうちょい単語の数が少なくならんのか、と現実逃避をしていると、ふと、こんなことを思いした。
「昔の人は覚える単語が今より少なくて、とても楽だったんじゃないか?」と。
そう、言語というのは、日々変化しているものですよね、流行語のように新しい言葉は年々生まれているし、新しい発明をすることでその発明品に対する名前も新しく生み出す必要があります。(もちろん日が経つにつれて使われなくなる単語も存在しますが、この論点に関しては、僕の利己的な判断により無視します。)
なので技術が発展していなかった昔の英語の学習は少なくとも今よりも単語が少なくて簡単なのではないのか?と思いました。
ということは現在単語の量の多さによって苦しめられている僕の怒りの矛先は、どこに向けられるべきなのか少しわかってきたような気がします。
その諸悪の根源をいくつか考えてみました。
諸悪の根源1:Bunker Ring
まずこの名前知っている人いますか?僕は知りませんでした。
まず何かの、輪っかであることは義務教育を受けた人なら容易に想像がつくとは思います。Ringと書いてありますからね。
でもBunkerって何なんですかね。
Bunker Ringと聞いたとき、何のリングのことか全く伝わりませんでした。発音は「バンカーリング」なのですが、僕がこれから想像できたものとしては、「銀行員の輪」くらいにしか想像力が働きません。
あとはゴルフ用語で砂にボールが入ってしまった時のバンカーでしょうか。
この後結局いろんな言い回しを聞いてわかったのですが、犯人はこいつでした。
この発明により、英語学習者はまた一つ余計に単語を習得しなければならなくなったのです。
しかもなんでBunkerという名前なんですか?
"Bunk"
を調べてみたんですが、
1、船、列車の寝台
2、ごろ寝する
3、逃亡、ずらかる
Weblioより
・・・・は?
あ~まてよ、これはBunkのerがついた形ではなくて、Bunkerという既成の単語なのかもしれない。
と思って今度は "Bunker" を調べてみたんですが
(戸外に置いてある石炭などを入れる)大箱、石炭びつ、(船の)石炭庫、燃料庫、バンカー、掩蔽(えんぺい)壕、(ロケット発射・核兵器実験などのしばしば地下の)観測室
Weblioより
僕はこれ以上に意味と用途が一致していないものを今までに見たことがありませんでした。誰ですかこの名前を付けた人は。
Bunker Ringとして調べても、名前の由来や意味などは書いていません。
iPhone Ringでもいいじゃないですか。こんなものに新しい単語を、しかも意味がほとんど関係ない名前、を付けることで、僕の脳みその容量無駄に使っているんですよ。謝ってください。
諸悪の根源2:ルンバ
ルンバという発明のせいで、ルンバという英語名を覚える必要性が出てきましたね。
英語名は「Roomba」です。
掃除機で十分じゃないですか。どうしてこれ以上に楽をしようとするんですか、人間はおろかですね。僕は無駄な単語を覚えるよりは従来の掃除機で我慢する方がよっぽどいいです。
しかし、こいつはもっと重大な罪を犯しているのです。
それは、キューバのアフリカ系住民が発展させたラテン音楽である、ダンスの名称と同じということです。
しかも、現世にはこのダンスよりもこの掃除機が後に誕生したというのに、インターネットで「ルンバ」なんてものを調べようものなら、検索結果では常にこの伝統的で高尚な踊りを差し置いて上位に表示されます。
もうほんとキューバの人たちに謝ってください。
そしてもし、キューバの人と友達になった時に、ダンスのルンバの話になったらどうするんですか?この掃除機のせいで僕らはダンスよりも先にこの円盤型の掃除機を想像することでしょう。こいつの罪はもう終身刑レベルですね。
諸悪の根源3:スラング
スラングて知ってますか?いわゆる若者言葉的な感じです。
これは発明品とはまた違うかもしれませんが、これも言語を学習するものにとってはかなり困難です。
これが問題なのは、ネイティブの人でもわからないということがよくあるということです。
日本でも、「めっちゃ」とか「ガチで」とか「チョベリバ」とかありますよね?これは僕らの年代は理解できるかもしれませんが、おばあちゃんやおじいちゃんには、ギリシャ語に聞こえることでしょう。
これは多分いろんな国でいろんな言語で起きている現象だと思います。僕は英語に関してしか知りませんが、英語でもよく若者が使う言葉としてある言葉の解説とかが書かれている記事をネットでよく見ますね。
これは本当に厄介です。このスラングは教科書にも載ってないし、辞書にも載っていません。なのでこれらの言葉を聞いたときなどには意味を理解できるようになるのはかなりの労力が必要なんですね。
どうして若者は意味の分からないことがを話したがるんでしょうか。ある意味天才です。彼らは彼らにしか理解できない暗号化された言語を作り上げることも可能だからです。
僕は昔女子高生が話していたとされる、「バビ語」を話している女子高生の話し方を聞いたとき、もう僕の知っている日本語は死語となったのだと思いました。
あと若者は言葉を短くする傾向にもありますね。
みたいな。
最も顕著なのは、LINEのようなSNSでメッセージをやり取りするときに、
「りょうかい」
という言葉だんだん短くなっていき、
「りょかい」→「りょ」→「り」
と最終的には一文字になってしまっています。
このままいくと、日本語は世界一短い言語で意思疎通ができる言語になるかもしれません。
かなり話がそれたかもしれませんが、言いたかったのは、無駄に言葉を増やさないでほしいということです。
そもそもの既存の名前すらも覚えていないのに、それの変形した言葉や、新しい言葉をどんどん増やされては、脳の容量が何テラバイトあっても足りません。