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外国語学習者って、たまに【すごい言葉】を生み出すよね

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外国語って、自分の母語と比較したら、ほんとに未知の言語なので、母語話者からしたら考えられないような使い方とか、発音の仕方とかしちゃうことって、多々あると思うんですよ。

 

それが自分の母語と似てなければ似てないほど、そういう事が多いと思います。

 

 

僕も下手な横好きながら、英語を勉強させていただいているんですが、昔、浪人しているとき、

「obvious」

 

という単語を

 

「オブバイアス」

 

って発音して、予備校のクラスでめちゃんこ笑われました。笑ったやつらマジで末代まで呪うからな。

 

この単語は「明らか」という意味の単語で、カタカナで表現するとオービアスって感じですかね。明らかなのは単語じゃなくて僕の頭が悪いということでしたね。

 

あと、「had better」という言葉。これの意味は「~した方がいいよ」という意味なんですが、英語話者にとってはこれの意味するところは、

 

「お前なんでそれしないの?普通に考えたらやるだろ、ほんとにアホなの?バカなの?おにぎりなの?」

 

って感じらしいです。言葉の使われるところとか状況を理解しないと、日本語訳のノリで使うとめっちゃ嫌われますね。

 

こういう勘違いやすれ違いとかもよくおこると思うんですよ。経験上。

 

 

でもしょうがないですよ。発音に関しては、日本語と英語なんて似ても似つかないし、初めて見るようなものですから、間違いだって普通にします。言葉の使用助教に関しても実際に日常で使わないと、なかなか身につかないですよ。

 

 

 

今僕は日本語をベトナム人に教えているんですが、相手が勘違いしていたりとか、覚え間違いだとか、意味をあまり理解できていないまま使ってしまったりとかして、ベトナム人が話す日本語にびっくりしたりすることが多いです。

 

なんか面白い体験だなーと感じたのでその経験書いていこうかなと思いたった所存です。

 

 

 

 祖父母

 

 

「私の家族」というテーマで作文を作らせたとき、ある生徒さんたちは、祖父母と一緒に住んでいるので、その作文の中に祖父母という単語がちょいちょい登場していました。

あの、わからない人はいないと思いますけど、一応言っておくと、「祖父母」は「そふぼ」と読みます。はい。

 

この言葉難しいのか、結構間違えて読んでいる方が多かったです。

 

一つ目の間違いはソフバ

それ携帯電話ですやん。

もう一つの間違いは、「ふそば」

なんかこの響き地味にツボ

 

 

 

 

一生懸命

 

 

 

ベトナム人の方だけなのかな?ベトナム語の影響もあるのか、彼らは「長音」の発音が苦手ですね。

 たとえば「ビール」「ビル」になってしまうし、「ゲーム」は「ゲム」だし、「ちょうちょ」「ちょちょ」になってしまいます。

 

ちなみに、僕の本名は「ほんまかくほう」なんですけど、いまだに一人も正しく覚えてくれません。みんな「かくほ」と呼びます。

 

あと「っ」の発音も苦手です。

「良かった」「よかた」になります。

 

 

 

ある日、生徒さんが書いた文章の中に

「いしょけんめいにかきました」

 

という文を作ってきました。まぁ多分「一生懸命」といいたいんでしょう。

でもこれちょっと考えると

「遺書、懸命に書きました」となるな~とか思って一人でツボってました。

君はこれから息を引き取るのかな

 

 

 

 

ナンパ

 

 

 

ベトナム行くと、大体、ベトナムの女性と日本の女性はどちらが綺麗ですかとか聞かれるんですよね。

 

日本の女性は化粧で嘘つくことが多いですから、ベトナム人はあまり化粧をしないのでありのままの自分で勝負してくるからベトナム人の女性の方がいいです。って話をします。

 

 

日本の女性の方々ごめんなさい。僕も言語がなかなか通じない国でジョークとか言って盛り上げるのに必死なんです。許してください。帰国しても後ろから刺さないでください。

 

 

話はそれましたが、こういう系の話をかくかくしかじか話していると、

「ハンパしたことありますか?」と聞かれました。

1分くらい意味が分かりませんでしたが、あとでその人は「ナンパ」といいたかったということに気が付きました。

 

すごい間違いですね。でも確かに「ナンパする人」はある意味で「ハンパな人」かもしれませんね。座布団2枚くらいあげときましょう。

 

 

 

Skype

 

 

 

あの、これの正しい名前って、なんなんですかね?

僕はずっとスカイプって思ってたんですけど、もしかしたら違うのかな?

 

 

ベトナムの人って、Skype のことを「スカイピー」っていうんですよ(笑)

 

 

ハム太郎に出てくる「寝てる君」のいびきみたい。「スカピー」って。

 

あとなんかポケモンでいそう。 

 

 

 

10万個

 

 

 

日本語 でとっても難しいものの中の一つは、「数字の数え方」ですね。

英語もベトナム語も、数字の数え方の単位の区切りは桁が3つずつです。

1は One

1,000は one  thousand

1,000,000は one million

100,000,000  one billion

のように、000が三つ(つまり桁が)増えると単位が変わります。

 

しかし、

日本語だけ、単位が変わるのは、桁が4つなんですよ。

1  一

10,000  万

100,000,000  億

 

 

もうコンマの意味なくね?

 

外国人からしたらこのお金の計算とか、読み方がもう地獄のようにめんどくさいです。

もちろん日本人からしても、他の言語の数字の数え方に苦労しますよ。僕らは他の国の数字の単位を読みにくい体になってしまっているということです。

 

 

はいところで、その数の数え方についですが、数字の読み方の練習をしているとき、生徒さんは、数字を読もうと頑張ります。

 

この時の僕の指導者のしての過ちは、ただの数字を読むのではなく、リンゴの数として数えさせたことですね。

 

なんか法外な数のリンゴとかで話盛り上がるかなとかいうちょっとした出来心だったんです。

「100000」

「はいこれはリンゴ何個?」

 

 生徒さんは、最初は数字だけを言いますね。左から読もうとしています。

 

「いち、、、いち、、ああ、じゅう、、じゅう、、、」

 

「万個!!!!!!!!万個!!!!!!!」

 

ベトナム人の方は、なんでも全力ですから、答えがわかった時の喜びの爆発は尋常じゃないです。

 

わかったわかった正解だから、そんなに大声で万個いうな。そこだけでいうな。

 

 

 

 

 

 

 

って感じで、日本語教育を楽しんでいますが、こんな楽しい生活もあと3か月半ですよ。