かくほーログ

見た感じ、そのまんま

ベトナムがこんな【少子化】なんかに悩まされるわけがない。

 ベトナムに来て顕著に感じることは、子供がやたらとおおい。子供がどこにでもいる。

 住宅街のに行けば家の前で遊んでいるし、町へ出れば子連れでバイクに乗っている親子がたくさんいる。週末に広場や観光地に行けば子供の割合の方が密度が高いんじゃないかって思うほど。

 

ホアンキエム湖の広場では子どもを対象にしたおもちゃを売っている屋台があったり、イベントが催されていたりします。

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 日本では「少子化」問題が深刻化しているので、昨日から毎日社会問題に気を向かせているこの僕にとっては当然この光景を見て、ベトナムでは少子化の心配はないのかなという疑問が浮上する。

実際に現地の人にベトナム少子化について聞いてみると全くそんな心配はないって言ってた。 

 日本とは何が違っているのか100%主観的に考察する。

 

1、ベトナム人の結婚率

 実際の統計はわからないけれど、ハノイで生活している限りで見た感じ婚姻率も子供の多さからして多いような感じがする。

 ベトナム人では結婚するのが当たり前で生活の基準になっている部分があるということ。これは文化的な話なんだけれど、基本的に結婚して子供を授かることが幸せであるという基準の一つみたいな感じらしい。

 なので親は絶対に自分の子供には結婚してもらいたいと思っているし、結婚していないとおかしいと思われるほどそれがステータスになっている文化らしい。

 日本人の僕からしたら、だからと言ってそんな簡単に結婚と言えるもんでもないんではないかと思った。相手だって簡単に見つかるわけでもない、子供が出来たとしても育てていくためのお金を用意できるのかもわからない。

 でもベトナム人は案外簡単に結婚できるらしい。相手は近所に住んでいる人とか、相手が見つからなくても親が探してきたりして結婚まで持ち込むらしい。当事者は相手を選んでいないんだろうか。

 確かにハノイで知り合った男の人はみんな25歳から28歳の人達なんだけれども、みんな結婚して子供が二人も三人もいるって言うのを聞いて驚いた。

 ちょっと昔の日本でも同じようなものだったのかもしれないけど、今の日本ではこれくらいの年齢で結婚して子供が多くいるっていうのは、特に都市部ではイメージがない。(田舎をディスっているわけではない(笑))

 しかもベトナムでは精神がおかしい人でも結婚できると現地の友達が言ってた。精神がおかしいとはどんな人を指すのかは知らんけど少しばかり社会的にキチガイな人でも、精神に障害を持っている人でも親が何とかしてくれるから、案外結婚することが出来るということらしい。

 日本で言うお見合いみたいな感じかな。こういう結婚の流れはもう日本ではすたれているんじゃないんかな。日本のこと良く知らないや(笑)

 

2、子供?どんどん産め産め

 ベトナムで親が介入してしてまで結婚しようとするのは、子供がいることが幸せであることの基準であるというのが前提にあるからです。

 家庭を持たないと子供を持てないのも当たり前ですよね?何もぜすに子供を授かれるのは聖母マリア様だけです。

この前提があるので、結婚に対する意識が高いんですね。

僕はこの子供を作ることが幸せになる基準っていう価値観を日本にいるときには強く感じなかった思います。

 僕の両者のイメージは、

日本は子供がいるから幸せ

という感じだけれども

ベトナム幸せになるために子供を作る

みたいな感じ?伝わるかな?完全に主観だけれども、こんなイメージがある。

 

 だから結婚したら子供を作ることが何よりも大事なのかもしれない。しかも多ければ多いほど幸せであるという子になるらしい。

 こういう価値観がそもそも根付いているならそりゃ自ずと子供の数も多くなるでしょうよ。

 

日本では何も結婚しなくても、それぞれが幸せになれる方法が他にもたくさんあるという考え方が一般的な感じがしますね。

 

3、少子化国家の懸念点は養育費

 冒頭でも少し触れたけれど、子供がいたら幸せになれるとは思うけど、そう簡単に作れるもんじゃないですよね。日本では子供を一人育てるのに成人までで3000万かかるといいますしね。

 少子化の問題の一つはこの養育費に関する問題。子供を産んでも育てるお金はない、国からの手当てもほとんど見込めない。子供を産む幸せよりもこれらの問題に対しての懸念の方が大きくなりますね。

 

 ではベトナムではそのような問題は懸念されていないのかというと、全然問題にしていないらしい。 

 政府が手当てをくれる?というわけでもない。

 

 

何が養育費を支えているのかというと、親の貯金!(笑)

ここでの親というのはこの子供の祖父母のことね。

ベトナムでは先ほども言ったように子どもを授かることが幸せへの必要条件、自分らの子供には絶対子供を持ってほしいわけです。

つまり、親は自分の子供がその子供を養育費の心配をせずに産んでくれるように、ずいぶんと早い段階からお金を貯めているみたいです。

 これぞ先を見据えた行動ですね。

なので、祖父母と夫婦と子供の二世帯で生活している家庭も多く感じられます。

 日本も昔は二世帯って結構あったんじゃないですか?。今は少なくなっているのかな?日本のことはよく知らないや。(笑)

 

 とにかくベトナムではこんな感じで祖父母も子供の面倒を見ているので、簡単にいって4人から6人態勢(両親とその両方の両親)で子供の面倒を見ることが多いみたいです。なので子供の人数も3人や4人いても子育てはそんなんに大変ではありません。

 日本では2世帯は住宅も減っていて、子供を産んでしまうと産休を取る必要がでできますね。これもまた少子化の一つの問題でもあったと思います。産休を取れば復帰後の仕事にも少なからず変化をもたらすだろうし、簡単に産休をとれるわけでもありませんしね。

 ベトナムは離婚率が年々増えているというデータもあるらしいけど、一家族が持つ子供の人数がこんなにも多いのであれば、近い将来に少子化に悩まされることはなさそう。

 

4、あれ、、、よくよく考えると今のベトナムって、、、

 僕のウルトラ主観的な感覚なんですけど、今まで書いてきた内容、日本でもひと昔前までは普通にありそうな光景に感じました。

 日本には昔お見合いという文化があって、親がよく自分の子供に結婚を急かしていたようなイメージはあったし、二世帯住宅のような体系を取って子供をみんなで育てるというのも普通にあったと思うし。僕も実際に二世帯住宅で育って来て祖父母と過ごす時間が多かったと思います。

 

 でもこのような光景が減っているように感じるのも事実。社会的な情勢とか生活水準の変化とかそうゆうのは全く詳しくないけど、進展国になっていった日本の中で変化していったものの中にこういう側面があるのかもしれない。

 

 

 

 急速に経済が発展している(と言われている)ベトナムは今こそひと昔前の日本みたいな感じなだけで、このまま現在の日本と同じくらいの進展国になれば、今の結婚して子供を持つことがステータスという文化よりも価値を見出すものが出てきて少子化という問題に直面する、という可能性も否定できないんじゃないんかなと、何の根拠もなくそう感じましたとさ。