三が日はお寺でアルバイトをしました。
京都の東寺というところで三が日はアルバイトをしていました。
僕はおみくじの受付と、お客様がお引きになったおみくじの番号をうかがって、その番号の紙?を渡すという仕事です。
一回100円は安いですよ。京都のレートだと200円の方が多いです。
ところで、僕は京都貧乏学生グランプリ2015、2016の2年連続セミファイナリストなのはご存知ですか?
つまりバイトをしないと命はつなげないということです。
しかし、三が日に営業しているお店がないのは、大体の文学部生が月曜日は大学に来ないというのと同じくらい明らかです。
そこでお寺ですよ。
初詣があるので、お寺は休むわけには行きませんからね。まさかお賽銭を入れにフレンチレストランに行く人はいないと思います。僕の家にお賽銭を入れてくれるのは構いませんが。
しかも三が日は、もちろんのことお寺は忙しいので、三が日だけの募集とかもしているんです。ということで、ここでバイトをしようということになったわけです。
おみくじの受付のバイトは今回が初めてで、いつもはおみくじを引く側でしたが、受付側に立ってみると、今までにない見方が出来ていい経験でした。
おみくじ一つ引くにしても、引き方や、くじの結果の捉え方、いろんな人がいて面白いなと思ったので、今回のことを記事にしようと思いました。
パターン1:大吉出るまでおみくじ引くマン
僕は正直で素直で純粋無垢な好青年なので、おみくじは一回きりのチャンスしかないものだと思っていました。
しかし、案外2回以上おみくじをしている人が多いなという感想でした。
最初に出会ったのは小さな女の子A。
彼女は乳歯が抜けたのが、きれいに前歯が二本なかったです。
彼女は1回目に凶がでたことをきっかけに、5回おみくじを引く運命にあったのです。
1回目:凶
2回目:凶
3回目:凶
4回目:凶
5回目:大吉
注意:これはノンフィクションです。
ブログのネタになるために話しを盛っているわけではありません。
僕は何回も引く行為に、違和感を感じます。まだ小さな女の子なので、おみくじを何回も引こうと思うのは別にいいと思います。
問題なのはその保護者。そうやって子供に何度もチャンスを与えていると、子供は「世の中やり直しが効くんだ!!」と思ってしまいます。それはよろしくない。
世の中は戦場。チャンスは一度きり。そのチャンスを逃したらすべてが終わりになるということを知らしめる必要があります。そんなに何度もチャンスが与えられると思うな。甘えるな!俺は2浪だ!
まぁそれにしても、子供が何回もくじを引こうとするのは、かわいらしいなと目を細めて微笑むことができるレベルです。
恥ずかしいことに、大の大人でも何回も引こうとする輩がおるのです。そんな日本ですから、北朝鮮がミサイルを撃ち込んでくる気持ちもわかります。
おっさんB「小吉やん!!最悪や!!もっかいひかせて。これはいらん、返すわ」
僕氏「どうぞ」
おっさんB「吉や!!よっしゃさっきよりはええな!」
愚か者め。東寺のおみくじでは小吉の方が上なんじゃ。
まぁ本人が喜んでいるならいいですけど。おめでたい奴です。
パターン2:数字で縁起あると思うマン
おみくじの数字と、そのおみくじの結果は何かとかの繋がりは全くありませんからね。
よくいる奴が
「77や!!!これは縁起がいいんちゃう?大吉かもしれん♪」
凶ですから~~!!!残念!!!
何がラッキーセブンや。あほか。日本のラッキーナンバーは「7」じゃなくて「8」や。思い知ったか。そのおみくじもってアメリカに行け。ちなみに「7番」も凶やで、ドンマイ。
しかし安心するのはまだ早い。88番を引いたからと言って「末広がりや!これは縁起がいいかもしれん」と言ってきたそこのおばちゃん。
残念!!!!88も凶ですわwwwww
つまり数字なんて関係ないという話ですわ。
極めつけはこれ
ギャルC「うわッ!!!49や!!!最悪や!!」
彼ぴっぴC´「なんで?」
ギャルC「だって49やったら、『死(4)に苦(9)労する』やん。もうホンマに最悪や今年絶対ダメや終わったももういややいややいややいややいあうあゆあやうyayuyauyejfifnro」
はぁ!!!????
49で「死に苦労する」ってなんやねんどんだけネガティブやねん。そもそも「死に苦労する」ってのがなんやねん。初めて聞いたはそんな慣用句。死んだ後に苦労するのか?死ぬのに苦労するのか?そもそもあなた今年死ぬ予定なんですか?余命12か月位になんですか?
それに「死に苦労する」なら「49」じゃなくて、「4296」じゃないすか?そんな簡単にゴロが出来たらきりがないすよ。僕なんか今年で25歳ですから、「二股と誤解される」で言えるやん。(誤解ではないけど)
パターン3:凶を受け入れられないマン。
東寺のおみくじって、なぜか古文体で書かれているんですよ。こんな感じで。
これは43番なのですが、古文体なので、右から始まっています。
「第四十三」ではなく
「三十四第」となります。
よく見ればわかりますけど、一瞬逆から書かれていることに気が付かないので、間違えてしまいます。
そしてよく間違えるのは、「凶」を引いた人。
凶を引いた人は動揺しているので、それに気が付けるほどの余裕はありません。
そして脳裏にこう過ぎります。
会社員D(これは番号が間違っているかもしれない。いやきっとそうだ、僕が凶なわけはない。ん?これは五十と書いてある。僕が引いたのは十五だぞ?さてはあの受付、間違えやがったな?脅かしやがって。就職の選考に来てもエントリーシートで落としてやるぜ。ザマーみろ。)
会社員D「すいません。僕一五番を引いたんですけど、これ、五十なんですけど。」
僕氏「これは右から読むんです。」
会社員D「え、あ、そ、そういうことか、あ、あ、あ、ああばばばばばばばばば」
どんな現実でも皆さんは受け入れましょうね。
ちなみに僕は吉でした。
ちゃんちゃん。