ベトナムでのぼったくりの出現率はトキワの森のキャタピー
どうも、ぼったくり撲滅担当大臣かくほーです。つい先日就任いたしました。就任祝いのプレゼントくれる方はご連絡ください。ちなみにプレステ4が欲しいです。
就任するにあたっての経緯としては、この前ハノイの観光地、ハノイ旧市街に行ってき
ていろいろ食べ歩きをしたり、買い物を楽しんでいたんですが、かなりの頻度でぼったくられ(そう)になりました。一日で4回です。
ベトナムではスリとかぼったくりなどの被害が多というイメージは誰もが持っているんではないでしょうか。今日はその体験について書いていきます。
1、ベトナムの商売事情
ベトナムには普通のお店を開いて商売しているのと、屋台や商品を持ち歩いて移動しながら商売しているパターンの二つが主にあります。
お店に売られている商品は半分くらいの確率で値札が付いてます。あと半分の確率では値札はついていません。
屋台とか売りながら歩いている商売に関してはほとんど値札はついていません。
ベトナムでは値段は買い手と売り手が交渉して両者が納得した値段で取引するというのが普通なので、基本的に値札はついていません。もちろん値札が付いているものでも値下げの交渉ができます。
これを利用して現地の人は、商品の相場を知らない外国人からぼったくろうとするわけです。特に僕みたいに見るからに純粋無垢そうで心の優しそうな人間はすぐに狙われますね。
最初にぼったくられそうになったんは、旧市街の中に位置するホアンキエム湖でよく売られている、揚げパンです。
こんな感じの
このパンを籠いっぱいに入れて歩いている人がホアンキエム湖にはたくさんいます。
これくらいのパンだといくらくらいが妥当だと思いますか?
ベトナムでは交渉するのがあたり前なので、商品の値段も買い手によって変化するよね。もちろんある程度の相場はあるけど、買い手が満足している値段で取引が出来れば別にいいわけ。売り手はただ少しでも高い方がHappyだってだけのことです。
なのでベトナムで買い物をするときには、これくらいなら買いたい、これくらいなら妥当だ、という感覚を自分で決めてから買い物をするのが大事です。
僕はこれは良くても5万VND(日本円で250円くらい)かなと思っていました。ベトナムではフォーとかブンとかそこらへんの民間の店での食事が2万5000VND~3万VND、(日本円で120円~150円)くらいなんですけど、コンビニとかで売っているお菓子はやたら高くて、日本でいうポテチみたいなお菓子が1袋2万VDNくらいします。なので僕の純粋無垢な思考では、高くても5万が妥当かな思いました。
最初にこの袋に入った揚げパン、いくらか聞くと、ベトナム語で「ハイ チャム ナム ムイ 二ー」って言われました。
25万VND!!!???
キチガイにもほどがあります。日本円で1250円。頭わいてんじゃないかと思いました。そんなに外国人はあほだと思っているんですかね。
普通にこんなの買ってられないので、ベトナム語で「高い高い」って言って(赤ちゃんをあやしているわけではありません、ふざけないでください)3分くらい交渉しました。結果的に10万VNDで買い(買わされ)ました。多分これでも高いんだろうけどまぁ初戦にしては良い試合だったとポジティブに行きましょう。
2、恩着せがましさLv.99
次に出現したキャタピー(ぼったくりのことね。)はこのパイナップル売りの少女。
ベトナムではこんな感じでよくパナップルとかマンゴーとかを売って歩いている人がいます。
こういうのは(多分)外国人にとっては珍しい光景でしょう。それを知っている現地の人は、写真をとってもいいよとか、貸してあげるから持ってみたら?とか言って体験させてきたりします。
これでこの体験をさせてあげたことをいいことに、このパイナップルを売りつけてくるんですが、いらないと思っていても、体験させてあげたんだから買ってよ。と全力で恩を着せて来ます。こっちがお願いしてはいないとかもう関係ないです。貴重な体験したという揺るぎない事実がそこにはあります。
結局僕もこれの体験をさせてもらってしまったので、まぁ無理やり無視して逃げることも出来るけど、穏やかで優しい心の持ち主の僕は買うほかなかったです。何とか譲歩して1万VND(日本円で50円くらい)で買うことにしましたけど。
だって断れないでしょう?写真をよく見て?この人の靴、超ボロボロなんですよ。苦労しているんですね。アーメン。
この後も他の恩着せがましい商人に遭遇。写真はないんですが。
歩いていると座っているおっさんが急に声をかけてきて僕の靴に向かってなんか言ってます。ベトナムでは砂埃が激しいので僕の靴は砂で汚れていらんですが、それを磨こうとしていたみたいですね。
しかも僕はその時サンダルのようなモノを履いていて簡単に脱げてしまうような感じだったので、速攻で靴を奪われてしまい、磨かれ始めてしまったんです。
ほんとに僕のことを想って無料で磨いてくれるほど心の優しい人がこの世界に簡単に頃がっているわけではありません。そんな人間は江戸時代に絶滅しました。
どうせお金を払わされるとわかっていたので何度も断ろうとしたんですけど、そのおっさんは一向に靴を返してくれず黙々と靴磨きしています。
結局終わりかけになって5ドルよこせとかせがんでくる始末。「頼んでいないのにお前が勝手に磨いたんだろうが」という高等ベトナム会話は僕にはできません。英語も、そのおっさんが理解できるのは「Money(金)」と「Five$」だけみたいすね。
それでもさすがにこれにはお金を払いたくなかったので、5分くらいの怒鳴り合いの末(お互い何を言っているのかわからない)、靴を無理やり奪い返してきてやりましたけどね。
ベトナムで生活すると気が強くなれるし、靴も(片方だけ)無料で磨いてくれます。ぜひベトナムへ旅行してみてはいかがですか。
3、おつりを渡す瞬間だけ計算が出来なくなる症候群
ベトナムではおつりを平気でごまかしてきます。さっきのパイナップル売りの少女も、1万VNDのパナップルを買う時に、5万VND札を出したんですが、最初2万VNDしかおつりをくれませんでした。きっとまだ学校で引き算の単元に入っていないんでしょう。アーメン
ベトナムでちょっとした伝統品のハンコを買おうとした時のことです。
ベトナムでは神様とかにハンコを作ってフルーツとかと一緒にお供えする風習があったみたいなんですが、今ではベトナム土産としてオリジナルのハンコをその場で作って売るという店も旧市街にはいっぱいあります。
僕が行った店は一つ3万VND(日本円で125円)で5分でできるというのでお土産がてらに二つ作ってもらうことにしました。その人は旅行者にも慣れているのか、日本語が少し話せるようだったので、楽でした。
こんな感じで、リストから好きな絵柄を選んで、自由に好きな文字を彫ってもらう感じです。
二つ作ってもらったので、お会計の時、二つで6万VNDだったんですが、僕は大きいお金しかなくて50万VNDで支払うことにしました。
おつりは44万VNDなのですが返してもらったのは、20万VND札1枚と、2万VND札2枚でした。
引き算ができないッ、、、、だとッ、、、
普通に考えて、この人は控えめに言ってもおっさんです。少年とは思えないでので、学校でまだ引き算の単元に入っていないという推測はあり得ません。
盲目でお札が見えないというのも考えにくいでしょう。それならハンコを彫ることは出来ないはずです。
恐らくこの人もまた錯覚(なんのトリックもないけど)を利用してぼったくろうとしていたのでしょう。
さすがにそれに気が付かない僕ではないです。僕はあの日本最難関レベルである京都大学理学部数学科の一学生の友達になりたいと思っている一学生ですからね。
さすがに言い逃れのしようがないのか、おつりが違うと言ったらあっさりと「あぁ!間違えちゃった」とか言って返してくれましたけどね。
なんてすばらしい演技力なんだ。
海外で買い物するときはしっかりおつりの確認に集中しなければありませんね。
4、絶滅危惧種、市場の神ディアン・ケト
このようにベトナムでは常にいろんな被害に遭わないようにする必要はありますけど、全員が全員キャタピーではありません。トキワの森のように出現率5%ですがピカチュウも稀に出てきます。
道を歩いていたら肉まんを売っているおばちゃん(のちに神であると判明)に会いました。
揚げパンポケモンとの遭遇の直後だったので、また騙されるんかなーと思っていたけど、「これいくらですか?」というベトナム語を練習したいと思っていたし、なんかハノイでは肉まんも有名って誰か言っていたような気がしたので、買ってみようかなと思いました。
この肉まんかなりでかいです。僕の手は割かし大きいんですがそれと丁度くらいなので、直径15センチ~17センチくらいあります。
この肉まん売りの神、交渉も何もしていないのに最初から1万5千VNDって言ってくれました。これは現地の相場は知らんけど、十分妥当な値段ではないすかね!?むしろ安いと感じるくらい。これで高いとか言っていたら何も買えません。
しかも普通においしかった。なかは日本の肉まんとほとんど同じで、違うところは、この肉まんにはウズラの卵が2,3個丸々入っています。斬新すぐる。
こうやって良心的な値段で売ってくれる人もいるので、ベトナム人全員が全員詐欺師ではなさそうですね。絶滅しないでほしいもんです。