かくほーログ

見た感じ、そのまんま

英語とか外国語学習の時よく【ペアワーク】させられたよね。

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「それでは、隣の人とペアになって、会話練習をしてください。あとで発表してもらいます。」

 

 

この理不尽な指示によって、どれほどの中学生、高校生、大学生が命を落としてきたでしょうか。

 

 

この指示にうんざりしていたの方々はたくさんいるはず。

 

この拷問が最も頻繁に起こるのは、外国語の授業の時でしょう。

 

この手の指示には本当にうんざりでした。中学校から高校生になるまで、英語の授業では必ずさせられていたし、大学生で解放されるかと思いきや、まさかの第二言語の授業でもよく起こっていました。

 

日本政府が電気椅子の拷問を禁止しているのにもかかわらず、この拷問を禁止しないのは本当におかしいと思っていました。

 

 

何が拷問かっていうのをまず学習者側の視点から、ありそうな意見を考えたいと思います。

 

 

 

 

 

学習者側

 

 

1、ペアの相手と仲がいいとは限らない。

 

 

あまり仲が良くない奴が隣の席にいる確率は、宝くじで3000円相当のあたりが当たるくらいの確率くらいはある。

 

中学と高校では、特にめんどくさい。クラス全員と仲がいいのは北朝鮮のミサイルが北海道に落ちる確率くらいだと思います。

それに中学高校では席は自由に座れないから、もし隣の人が、先月まで付き合っていた異性の子で、最近、他校の女の子と浮気していることが発覚して別れたばかりだったときに、ペアワークなんてさせられた日には、死んだ方がましと感じるかもしれない。

 

おそらくその相手の女の子はあからさまにいやいやペアワークをやっているという雰囲気を全力であらわにしてアピールしながらペアワークに臨むことでしょう。

 

 

 

2、気遣ったり気遣われたりするかもしれない

 

 

大学でもめんどくさい。

大学生とまでもなると、いじめとか、あからさまに嫌いオーラを出すような民度の低いことはしないと思います(少なくとも僕の大学では)。社交辞令的なことを覚えるから。

しかし隠すのが下手だから、話がなんかぎこちない。愛想笑い専門学校が大量にある国の末路。

日本人は愛想笑いは出来るけど、それ以降の行動を演技しきることができるほどには、できていない(と思う)。

僕がそういうのに敏感に気が付いてしまうからだけかもしれないけど

そんな妙な、不自然の中ペアワークするのは本当に気が狂うかもしれない。

僕は気遣いすらできないのでもっとカオスな雰囲気になります。

 

 

 

3、ペアの人が自分が好意を寄せている人

 

これもこれで、人によってはだるいかもしれない。

これをチャンスと思う人もいるかもしれないが、異性に接近するタイミングは自分で作りたいと思うかもしれない。ペアワークになってしまったら覚悟を決めなければならないけど、自分がまだその人とコンタクトを取れる状態でなかったら失敗するかも。

 

 

 

4、ペアの人の偏差値が5

 

 

大体外国語の授業で、会話文を自分たちで作って発表とかいう手の活動は、その教科を得意とする方に仕事内容が偏る気がします。(笑)

 

 

 

5、みんなの前で立って発表するという謎

 

 

どうしてみんなの前に立たせたがるんですか。学校というところは。

みんなの前で発表するくらいなら不登校を選ぶ人もいるかもしれません。

 

 

 

6、クラスの人数がペアで割り切れない。

 

 

例えば二人一組でペアワークの時、クラス全体の人数が偶数だったとき、一人余ることになります。この時の、どこかのグループに入れてもらって三人一組にしなきゃいけなくなった時の、めんどくささは異常です。

入れてもらうまでも、入った後も、めんどくさい。(笑)

 

 

 

7、待ってる側は眠い。

 

 

聖徳太子はもうこの世にはいないので、クラスのすべてのペアが一斉にペアワークを発表すということは不可能なので、当然一組ずつ発表します。

 

自分以外のペアが発表しているときはその授業の何倍にもなって暇な時間となるかもしれません。

他の人のペアワークにどうしても興味を持てない人は少なくないと思うんですよね正直。

 

 

 

8、授業休めない

 

 

ペアは団体競技ですからね。長時間準備して発表的なことがあった時、たとえ北朝鮮のミサイル発射が失敗して自分の家に落ちても、休むことは出来ません。熱が50度出たとしてもだめです。

 

 

 

 

 

 

 

 考えてみると、意外とペアワークやりたくない理由たくさん出てきました。やっぱりペアワークは悪です。

 

 

 

 

 

しかしですね、悪であるのは、学習者の視点での話であって、教師側の立場でのペアワークをさせることにどんな意図があるのかという論点は、当時の僕には考える義理すらないと思っていましたが、今外国語の教師となって実際に授業をしているとき、なぜペアワークをするのかというのを教師からの視点から見れるようになりました。

 

教師の視点からするとペアワークをすることにも何かと理由があるんですね。

 

ではどんなものがあるでしょうか。

 

 

 

 

 

 教師側

 

 

 

1、楽に時間稼げる

 

 

これだけ

 

 

教師側がペアワークをさせたがる利点はこれだけ!

あんなに学習者側からのデメリットを生んでいるにもかかわらず、教師側からこれを行う理由はたったこれだけです。

 

もちろん、いろんな研究結果に基づいて、会話させることや文章を作らせて、人前で話して、、、っていう事で会話能力が上がるという論理を持っているかもしれないですけど、結局これが一番楽なんですよ(笑)

もう僕は会話教師として失格かもしれません。

 

「ペアワークする利点」と言いましたけど、あるとすればこの利点というだけで、

この利点を得るためにやっているというわけでもないです。

この方法くらいしかないというのもあるかもしれません。

 

 

だってだって、会話させる方法って結構難しいんだもん。

 

 

ペアワークをさせれば、考えさせる時間を稼げるし、一つのペアずつ発表すれば時間を稼げますしね。

 

なかなか難しいですよ会話させるの。特に初級レベルでは質問しても回答はすぐは出来ないだろうし、できたとしても、解答例がワンパターンになりますし、大人数のクラスでは一人一人会話してあげる時間はもっとないですしね。

 

授業が楽!とか、時間が稼げる!とか言うとよくは聞こえないかもしれませんけど、でも他の方法がそんなに簡単に見つからないですよ。

許してください。

 

 

でも学生側からしたらあんまり面白くない授業に思えるのは確かです。

ましてや会話クラスとかなら、学習者はネイティブの先生と話すことで言語能力が向上するという都市伝説を信じてしまっていますからね。

 

 

教師側にたった今、タイムマシンがあったら、昔の自分にこういう事なんだから我慢してやってやれよ。先生も大変なんやで。って言ってやりたいですね。

 

 

 

 

 

なにかいい方法はないですかね。教えてください。