ベトナムに住んでみたら【ベトナム楽じゃね?】って誰でも思うとおもう。
あとベトナムでの生活も3か月となりました。やっとベトナムの生活にも慣れてきたと思えば、もう日本に帰らなければならないんですね。
いつもそうです。これからというときに、あっけなく終焉の幕が閉じるんですね。まるで高校生のカップルのようです。
ベトナムの生活は、日本の生活とは全く違って、日本で生まれた僕にとっては最初はまぁまぁ骨の折れる生活だなぁと思っていたんですが、慣れてくると、意外とベトナムでの生活、楽なんじゃないかなー、って思う側面も増えてきました。
特にルールや規則に関して
ベトナム人が持つ日本人のイメージで多くある意見が
真面目でみんなルールや規則をしっかり守る
なんです。
こういう意見があるということは、逆に考えると、ベトナム人は不真面目でルールを守らない、といことなんでしょうか?
はい、そうです。(笑)
不真面目とかいうと、少し語弊がありますね、つまりベトナムと日本とでは、ルールや規則を守ることについての考え方や価値観が違うというだけです。
これが良いことなのか悪いことなのかは関係ありません。
しかし良いか悪いかを決めないとしても、僕はやっぱり日本に住んでいた身ですから、ある程度比較してしまいますよね。どっちが厳しいか、緩いかなどを考えてしまいます。
日本にいたときはそんなこと考えませんでした。日本でしか生活したことがないですからね。
交通ルールを守ることは当たり前、交通ルールを無視すれば罰則があるという事に対しても、疑問を持ちません。
小学校の掃除当番をすっぽかせば、次の日、朝の会で同じ掃除当番の女子から指名されて晒しあげられるのは自明の理です。
そういうのは守るべきもの、当たり前であるという価値観も持つような世界に住んでいたわけです。
しかし、文句を言わないにしても、やっぱりめんどくさくないですか?
ルールなんてなければいいのになー、規則守るのめんどいなーとか思ってました。けど怒られたら怒られたでだるいしな。みたいな。
そんな生活からとはだいぶ楽に生きることができる生活がベトナムにはあるんですよ。
あくまでも日本に住んでいてそこで養われた僕の価値観を基準として比べたときに、楽だと感じた経験ですが、その体験についていくつか紹介してもいいですか?いや紹介したいです。
信号はあってないもの
これは他の記事でも結構紹介したことがありますが、ほんとに信号とかあって無いようなもんです。
ベトナムの人は基本バイクに乗っていますから、信号が赤でも、通れる道があれば簡単にすり抜けられるし、最悪歩道に乗り出せば信号は関係ないですからね。
日本でもそうですよね?自転車って、一応歩道を通ってはいけませんけど、グレーゾーンですから。(笑)
車道を走っていたと思えば、都合がいい時に歩道へ移動すれば歩行者と同じ立場ですからね。
ベトナムではバイクは自転車みたいなもんですから、歩道に乗り上げることは平気でしますし、信号が赤とか青とか関係ないです。そこに道があれば行きます。
さすがに車ではそういう事は出来ませんから、車は信号を守らざるを得ませんけど、ベトナムでは車を持っている人は少ないですから。
そして、この状況、逆に考えれば、歩行者にとっても信号はあって無いようなものということです。
運転する側も歩行者の方も考え方は同じですから、通れる道があれば通っていいんです。バイクの運転手はそれを前提にしていますから、信号無視している歩行者がいてもなんも思いません。
日本なんて、車が通って無くても、信号が赤なら馬鹿正直に信号が青になるまで待つ人もいるんじゃないでしょうか。正義感の強い友達と歩いているときに信号を無視すると、よく注意されました。僕には見えないけど、彼には見える車種があるのかもしれません。
交通違反は免罪符でおk
こんなベトナムでも、たまに交通違反を取り締まっているときがあります。少しでもルールを守らせようという考えなのでしょうか。
でも、たとえ交通違反で捕まっても、罰金だけで済みます。日本円で1000円くらいらしいです。
しかもこのお金、その交通違反を捕まえた警官の懐に入るんですね。つまり免罪符です。
なるほど、交通違反を取り締まっているのは国としてルールを守らせようとする試みではなく、彼らの小遣い稼ぎでやっているんですね。
捕まった側も1000円で許されるならどうってことないでしょう(笑)
日本なら免許はく奪ですからね。
確かに交通ルールは大事ですけど、現にベトナムでの交通事故は思ったほど起きていないですから、そこはベトナム人は上手いなぁと思いますね。
ゴミの分別
ゴミは分別しないです。全部一緒。
この前ティッシュ箱捨てようと思ったとき、反射的に、ビニールの部分と紙の部分を分別しようとしている自分がいました。健気ですね!
でもここではそんなことする必要ないんだった!と気が付いてそのまま一緒に捨てました。缶と瓶すらも分別しなくていいですから、ほんとに楽。
ゴミを捨てる
ゴミをどこでも捨てていいとは言いませんが、別に捨てることは悪いことではありません。ベトナムでは街を掃除するという仕事がありますから、むしろゴミをそこらへんで捨てることでその人に仕事を与えていることになって、彼らの生活を支えているといっても過言ではないのです。(過言です)
日本では街をきれいにする仕事は多分ないですし、綺麗にする人がいたとしてもボランティアとかが大半だと思いますから、ゴミを捨てるのは邪悪な存在とされているんですね。
みんなが綺麗にしましょうねってことですね。
飲み屋のゴミ箱はいずこへ
ベトナムには多くの飲み屋さん、居酒屋では、ゴミ箱はないです。
床に捨てます。飲み終わってお客が帰った後に、その床のゴミを掃除するまでが定員さんの仕事だからです。
タバコの灰皿もないし、ナプキンを捨てるゴミ箱もないです。机の上に置いておくか、床に捨てます。
食べ物のゴミ、骨とかラッカセイの殻とかも、床に捨てといていいんです。
おつり
ベトナムではインフレの影響により、通貨の単位が日本と比べてかなり高いです。一番高い紙幣は50万VND、一番安い紙幣は500VNDです。
500VNDは日本円でいうと、2.5円くらいです。
でも買い物をするとき、消費税などの関係で、お釣りが500単位になる時があるんですが、ベトナムではそのお釣りは返さないで、切りのいい数字で返してきます。
例えば15500VNDのお会計で、2万VNDで払ったら、お釣りは4000VNDになります。
単純にめんどくさいから。
まぁ500VND紙幣がもうあまり出回っていないというのもありますが、しっかりしたお釣りが来なかったからと言って、暴れる人はいません。
お金は確かに大事ですし、粗末にしていいという訳ではありませんけど、これくらいのテキトーさなら両者とも楽な気がしますね。
日本では1円でもお釣りはしっかり返します。返さないと1円とは見合わないほどの罰を受けることになるでしょう。
ゴキブリにとっても楽なベトナム。
ベトナムにはゴキブリがたくさんいます。家にも出てくることはあると思いますが、特に外にたくさんいます。
ゴキブリ見て思ったんですけど、心なしか、とても動きが遅いんです。
多分ベトナムの人って、あんまりゴキブリ殺さないんじゃないかなと思うんですよ。普通にいるもんだし、ゴキブリがいるところを見てもまぁいいかって思って放っておくのが大半です。
なのでベトナムのゴキブリは日本のゴキブリと比べて逃げなければならない状況にあまり陥りませんから、逃げ足が発達してないんではないかと考察しました。
日本ではゴキブリを見た瞬間親の仇を打つかのようにゴキブリを殺しますからね。
この記事を読んだ日本ゴキブリはベトナムに移住したいと思うことでしょう。
あくまでもベトナムの価値観はこういうのが多くて、僕の価値観ではこっちの方が住みやすいなと感じたというボヤキですから深くは考えないでください(笑)。どっちがいいとか悪いとかの評価はしていません。
もちろんベトナムでも交通ルールを守る人もいますし、ゴミを外には捨てずにしっかりとゴミ箱があるところまで捨てる人もいます。お釣りも律儀に返す人もいます。あったことはありませんけど。そこも理解していただければと思います。
またこの記事は、ハノイに住んでいる僕が体験したものとして紹介しているので、全く普遍的ではないですし、純主観的なものです。 こんな一面もあるんだなーへー思ってくれればいいです(笑)
ホーチミンでは交通ルールを守るようですし、おつりの代わりに飴をくれるとこもあるそうです。僕はもらったことがないんですが。
また、もちろん、日本の方がいいなと思う側面もありますから、今度はベトナムと比べて日本の方が住みやすいかもって感じた側面を、気が向いたら紹介します。