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【日本語会話教師】として、勉強法を意外と考えているとかいないとか。

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ブログの内容が、ベトナムでの生活だったり、観光だったり、異文化の理解、価値観の違いについての記事ばっかり最近書いていたんですが、よくよく考えてみたら、俺、日本語教師だった。こってり忘れてた。

 

 

 

というのは冗談で、こう見えても、なんだかんだ日本語の教育方法で何かいい方法はないかな~と考えていろいろ試しているんですよ。

 

厳密に言うと、日本語教師というか、悩みどころなのは日本語会話の教師としてですね。

 

 

日本語の勉強っていうのは、正直僕が行う必要はあんまりないんですね。

 

もちろんそれらをネイティブが教えることでメリットが無いわけではありません。授業の内容をすべて生の日本人が教えれば、リスニングの能力は向上するだろうし、細かいイントネーションとかも向上する可能性があります。また、レベルの高い日本語を教えるのは、もちろんネイティヴの人のが良いですね。微妙なニュアンスとか教えられると思うので。僕は無理ですけど、偏差値8なんで。

 

 

それに、ベトナム人の日本語の教師はベトナムにたくさんいますし、僕はベトナム語が話せませんので、超初級(ひらがなからスタートするクラスとか)の日本語内容とか、文法や語彙の学習に関しては、むしろベトナム人が教えた方が良いレベルです。

 

 

それは日本人が学校で英語を学習するときと同じです。

 

それでは、僕が純日本人(多分)として求められるとしたら、結局日本語会話になるんかな。と思いました。

 

日本人の英語教育もそうですけど、文法や語彙をカキカキしても、読み読みしても、話すことができない人はいっぱいいますよね?

字を見れば意味が分かる、発音がわかれば聞き取ることもできる、意味も分かる。でも自分から話す時にその言葉を使うことができるかどうかという話になるとまた別の話です。

 

僕も受験時代からobviouslyという単語は知っているから文章に出てきても読めるし、発音もわかるので、ネイティヴが使っていても聞き取ることもできました。

でも自分で話す時に使うようになったのは昨日からくらいです。

 

結局単語は使わないと使えるようにならないんですね。

 

まず、あってるか間違っているかは重要ではなくて、使わせる機会を与えることが必要。

そのあとで初めて、使い方とか、文法(日本語は特に助詞)とか発音とかイントネーションとか、チェックしてあげることが、今の段階で僕が日本語を教える立場として求められるのかなと感じます。

 

 

 

 

あともう一つ、よく求められるのは、日本っぽいものを伝える。ということ。

 

 

やっぱり日本人ですからね、日本の文化とか、教えてあげてください、とかよく言われます。

これはかなり期待されるんですが、何を教えていいのかさっぱりわかりません。

それに日本語会話をするという前提があってのこの要求はしんどすぎます。

 

着物文化とか、観光地とか、食べ物とか、これらを紹介してもいいんですけど、会話にすんのは相当難しいです。ただの講義になりますからね。

 

あと、日本の伝統的な歌って何ですか?

ベトナム人、なんか知らないけど、やたら「歌」にこだわるんですよね。伝統的な歌ってありますか?全然思いつかないんですが、僕の教養が乏しいんですかね。

 

この前は塾で無茶ぶりで国歌を歌えと言われました。ふざけんな。

そして歌ったところで何になる。これも会話にはならないし何なら一人でやれ(笑)俺は歌手じゃないんだから(笑)

 

 

 

 

 

とまぁこんな感じで、会話することに重点を置きながら、文化とかも教えられる方法を、いろいろ考えているんで、紹介していこうかなと思います。

 

 

 

カルタ

 

 

カルタ知ってます?これって日本の文化ですよね?

もとは百人一首かるたから来ていて、百人一首は、和歌の上の句を読んで、その和歌の下の句が書いてあるカードを取り合うゲームです。日本ではことわざのカルタとかいろいろありますね。

 

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それのもっと簡易版。

日本語学習者とかは、文法は勉強しますけど、単語の能力が低いです。日本語は言葉がたくさんありますからね。文法の教科書に出てきている言葉を覚えるだけじゃなかなか使えるようにはならないです。

だからカルタは動物とかでもいいです。初級レベルの学習者は案外「豚」とか「猿」とか知りませんから。

 

でも方法論としては、カードにある絵の名前だけでカルタをするんじゃなくて、絵にかいてあるものを説明するという形を取ります。

「象」なら、「象」と読み上げて取らせるのではなく、「鼻の長い動物」とか。

 

利点としては、リスニング能力が鍛えられるということろ。これは言うまでもないですし、カルタは勝負ですから、時間をかけている暇もありませんから、ぱっぱと聞き取らないといけないですからいいと思います。

 

次に、単語力も上がると思います。説明するしたり何かを描写するって会話能力において結構必要ですよね。でも言語学習者って、質問しかできないんですよ。僕が思うにですけど。僕も英語を話す練習の時、質問文を考えがちです。だから描写できる能力は必要ですから、その単語になれるというのではいいと思います。

カルタも、カードを取った後に、生徒に、「それはどんな動物ですか?」と聞いて描写させたりするのもいいかと思います。

 

そしてこの方法では、カルタという日本の文化も教えられるという。画期的過ぎる。若干子供っぽいゲームに見えるかもしれませんけど、まぁベトナム人は何でも楽しめるから大丈夫だと思います。

 

 

 

ふくわらい

 

 

ふくわらい知ってますか?バラバラになった顔のパーツを周りの目隠ししていない人の指示を聞きながら、目隠ししている人が顔を作っていくというやつです。

これはお正月とかによくやっていたような気がするから、日本の文化でしょう。

 

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このメリットは、顔のパーツの単語に慣れることができることです。顔のパーツを細かくすればレベルの高い単語に習得することができますし、顔だけじゃなくて、体の部分もパーツにしたものを作ればもっとレパートリーが広がります。

体のパーツって、意外と覚えられない気がするんですよね。僕も今でも、目の中にある虹彩とか、瞳孔とか、英語で何というか知りません。海外で瞳孔がおかしくなったとき、病院で説明できなければ助かりませんから。

 

 

二つ目のメリットは、場所の指示や描写ができるというところ。「上下右左」はもちろんだし、もうちょっと右」とかもっと下」とか、程度の言葉もつかえる機会があると思います。

 

 

デメリットとしては、目隠しの人も、指示する人もベトナム人だと、結局ベトナム語に頼ってしまう可能性が高いところですかね。

あとこのふくわらい作るのまぁまぁしんどいというね。海外にはもちろん売ってないですから。

 

 

 

寿司屋のロールプレイング

 

 

 

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これは僕のアイディアではないんですが、ベトナムで知り合った日本語会話教師の方から聞いた授業です。

その方が教えてくれたのは、居酒屋でメニューを見ながら、それを注文するという会話練習です。

 

この、料理の注文するとか、料理の名前を知るって結構大事だと思うんですよ。

人間に必要なのは衣食住。は視覚的に見て選ぶことができますけど、はメニューで、名前だけとか良くありますからね。写真くれって感じですけど。

 

 

それに日本と言えば、寿司ってイメージを持っているベトナム人の方が多いと思うんですよ。でも魚の名前なんて大体知らないじゃないですか。回転ずしは視覚的に見れますけど、刺身とかあんまり慣れていないなら見ただけじゃわかんないじゃないすかね(笑)

 

しかも、日本ではこんな魚も生で食べるんだぜ、という食文化を伝えることができますからね!!!(無理やり)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな感じで考えていますけど、まだまだ文化を伝えながら会話を教えるのは難しいなと感じるばかりです。

 

日本を出て思いましたけど、僕日本のこと何にも知らないんだな~と思いました。

 

あと誰か、文化的な歌って何か教えてください。抽象的過ぎて全く思いつきません。