【アジア圏の英語】がようやく聞き取れるようになったのはどこのどいつだ。
そう。この俺だ。(錯乱)
もう5月もあと二日くらいで終わりますね。早いものでベトナムに来てから2か月が経とうとしています。同時にこのブログをはじめてから1か月がたったところでしょうか。
最近なんだかんだ忙しくて最初の勢いに比べれば久しぶりの投稿な感じがします。
この土日も東方人形劇にハマってしまってせっかくの休みもそれに吸い取られてました。
さてここ2か月のベトナム生活を得て目に見える成長が感じられるようになりました。
それは英語の聴解能力に関してです。つまりリスニングの能力ですね。
特にベトナム人が使用するものに特化した英語のことですよ。
ベトナムに来た時、一番最初に困ったのは、自分の英語が相手に通じないのではなく、相手の英語が聞き取れないという点でした。
ベトナム人が話す英語
妙にベトナム人が話す英語は、リズムが中国語や韓国語のように一つ一つの単語が短くなっているし、単語の語尾も発音されない?ような感じがして全く聞き取れませんでした。
たとえば、
How old are you? (何歳ですか?)
も発音するとき彼らは、
「ハウ オー アー ユ?」
というんですね。
僕は最初 How were you? (調子はどうだった?)
という質問に聞こえて、なぜ過去形になっているんだろうという疑問は無視して、とりあえず答えたのが
Yeah I'm fine.
という誰にも理解できない会話を成立させようとしていました。相手の反応は言わずもがですね。本当に自分でも意味が分かりません。どっちにしても過去形で言ったように聞こえていたのにもかかわらず現在形で答えている時点で fine なのは僕の調子がいいのではなく、僕が罰金を払えということですね、はい。
また違う例を挙げると、ベトナムでは観光地に行くと英語が少し話せる人が結構いるんですが、歩いているとよく、お金を両替しないかという人に出くわします。
何の目的で両替してくれるといっているのかは僕も利用したことがないのでわかりませんが、もしかしたらベトナムではいまインフレがすごくて、一番大きなお金の単位で50万VDNなので小さいお金じゃないと買い物に不便だからかもしれません。
その人が両替で手数料をとるかどうかは知りませんが。
話が少しそれました。許してください。
それで僕もこの両替マンのに何回か出くわしてるんですが、彼らは
「ユ ワナ マネ チェン?」
って言ってきます。
10回くらい聞いてやっと理解したのですが、彼らが言いたいのは
You wanna money change? (お金を変えたい?)
のようですね。今回はベトナム人の英語の発音に関しての話なので、文法に関しては今回は触れません。今後も触れたくありませんが。
「Change」がなぜ「チェン」になるんでしょうか。彼らは英語を勉強するときは誰の英語の発音をもとにして学習しているんでしょうか。ほんとに気になります。
もしかしたら、「両替する」という意味の熟語的な言葉として「マネチェン」という言葉がベトナムでは出来上がっているのかもしれません。
例えば日本でも「イメチェン」という言葉がありますがこれは「イメージチェンジ」の略で、もはや一つの言葉となっているといっても過言ではないですからね。それと同じ原理かもしれません。
日本人が話す英語
かといって、日本も他国のことをとやかく言える立場でありませんね。
日本人が話す英語にもよく特徴があると思います。
ベトナム人は語尾を言わずにリズムもかなりクイックな感じですが日本人はその逆です。
単語に関していえば、日本人はやたらと語尾を発音したがりますね。
例えば「Example」という単語。
文字にして記述するのは難しいですが、ネイティヴ(ちなみに英語が全世界的な共通語となってきている今、なにをもって「ネイティヴ」と定義するかどうかに関しての論点は無視します)っぽく発音すると
「エグザンポウ」
って感じですかね?
ベトナム人は恐らく
「エグザン」くらいでとどめた発音をするでしょう。
日本人は
「エグザンプル」
という風に最後までしっかり読みをします(笑)
日本人はこんなところまで律儀なんですね。
別にベトナム人がテキトーとディスっているわけではありませんよ?(笑)
あと日本人の英語の話方でもう一つ特徴的なのは、抑揚をうまくつけることができないという点。
ベトナム人は自分らの言語を話すのと同じようなリズムで話すため、ネイティヴのような英語ではなくても、抑揚や強弱がないわけではないです。
ですが日本人の英語に関しては、基本的に感情がこもっていないような話し方になりがちの人が多い気がします。日本語自体がそういう話し方だからでしょうか?そうは思わなくもないんですが。
日本人の話す英語って、特にわかりにくい人の英語は、ずっと平坦というか、波がないというか。
心電図に表すととっくに死んでいるやつです。
これはこれで聞き取りにくいんですよね。
それでもやつらは常に「我が道を行く」。
日本人の英語に関しての記述から話それまくってますね。
この記事で言いたかったのはベトナム人の発音は聞き取りにくいという話。でもそれは慣れで、2か月も居れば聞き取れるようにはなってきたので、それに関しては、
「慣れだね」
ちゃんちゃん。
って終わるところなんですか、まだ疑問に思ったことがあります。
彼らはどんなに英語を話していても、ネイティヴの英語を聞き取ることができても、会話が不自由なくできても、発音がベトナム英語。
これはなんか違和感を覚えます。
英語覚えたて、とか、実践的に話すことが今までなかった、とかなら発音が独自のもの、もしくは第一言語に何かしらの特徴の影響を受けているというのはわかります。それは日本人も同じでしょうから。聞き取ることは出来ても話すことは出来ないのは永遠の課題ですからね、僕の。
でも僕が会話しているベトナム人の人が話す英語は、結構日常的に英語を使用していて、自分の言いたいこともスラスラ言えるレベルの人たちなんですが、発音だけはやっぱりネイティヴのような発音はしていませんね。
僕が気になるのは、彼らはなぜ発音に関してはいわゆる「ネイティヴライク(Nativelike)」になろうとはしないのでしょうか。もしくはなれないのでしょうか。
彼らのベトナム英語でネイティヴの人が聞き取れているという点に関しては大した驚いていません。僕も聞こえるようになったように、慣れも関係あると思うし、ましてや英語を母語としている人にとっては多少異なった話され方をした英語であろうと意味を理解することは簡単なのでしょう。
日本人だって外国人が片言の日本語、少し変な発音の日本語を話していても何が言いたいかは大体わかります。
でもなぜベトナムの人たちの発音だけは特殊なんでしょう。
これは超主観的ですが、僕は英語を学習するとき、発音もそのネイティヴのような発音をするように意識しようとします。
というか、英語を学習し、聞く機会が増え、話す機会が増えれば増えるほど、いやでも自分の発音が母語話者の発音とは違うというのは明らかにわかってくるんですよね。
そういう体験をしているからこそ、英語を僕より話すことができるベトナム人の発音が特殊なことに違和感を覚えます。
ベトナム人は自分たちの発音が異なっていることに気が付いていないんでしょうか。
それとも気がついてはいるけど、気にしていないのでしょうか。
はたまた、自分らは実は英語母語話者で、ベトナム語は第二言語と思っているのかもしれません。もしそうならベトナム人の英語をNative Englishと呼ぶべきです。
むかしなんかの論文で、自分の英語の話し方をNativelikeのように話せないことを気にしている学習者と、そんなのは気にせずに、伝わればOKという考えの学習者とでは、習得度合が後者の方が高くなったという研究結果が出ているというのを読んだことがあるのを思い出しました。
この現象もこれに関係あるんでしょうか。
ともあれ、今度ベトナムの友達や、ほかの国の人で英語を話す人たちと話す機会がある時に、学習する際に発音についてはどう考えているのかを聞いてみようかなと思いました。
ちゃんちゃん。